松江藩主お抱えのそばの名店!割子と釜揚げの2大出雲そばの人気セット
2025/12/01
Soupful編集部

松江市白潟本町のスティックビルにある「松本蕎麦店」は、松平不昧公のお抱えそば店をルーツに持つ出雲そばの名店。
なんとロバートの馬場裕之さんも行きつけだとか。
おすすめは、出雲そばの2大スター・割子そばと釜揚げそばのお得なセット「かまわり」です。
江戸時代から受け継がれる230年の歴史
松本蕎麦店の歴史は、松江藩7代目藩主・松平不昧公の時代まで遡ります。
松平藩の保養地で、不昧公のためにそばを提供していた木村家が、明治時代に入りそば店を開業したのが始まりです。
現在の店主・安部さんは7代目。16年前に先代からお店と伝統のつゆの作り方を受け継いで今日に至っています。
明るく開放的な店内で味わう本格出雲蕎麦
スティックビル1階という立地から想像する以上に、店内は明るく広々とゆとりのある空間。
子ども連れでも気軽に入れる雰囲気で、観光客から地元の人まで幅広く人気を集めています。
注目メニュー「かまわり」で出雲そばを存分に
おすすめメニューは「かまわり」(1,200円)。
釜揚げそばと割子そば2枚がセットになった、出雲そばの魅力を一度に味わえるお得感満点のメニューです。
そば好きの間では、まず釜揚げを食べてからお代わりで割子を注文するのが定番でしたが、「それならセットにしよう」という発想から生まれたこのメニューは、思った以上のヒット商品となりました。
割子そばは、歯ごたえがよくそばの旨味や甘みを感じます。
のど越しを楽しむ関東のそばとは異なり、口の中で咀嚼することで、そばと濃い目のつゆが絡み合った美味しさを楽しむことができます。
一方の釜揚げそばは、割子と比べ柔らかい食感で、口の中いっぱいにそばの香りが広がります。
出汁ではなく、そば湯の入った丼につゆを注いでいただく釜揚げそばは、そば本来の風味を楽しむのに最適。
県外の方には割子そばが有名ですが、釜揚げそばもぜひ食べてほしい逸品です。
伝統のつゆが生み出す唯一無二の味わい
松本蕎麦店の自慢は、先代から受け継がれた伝統のつゆです。
サバ節、アジ節、イワシ節の3種類の混合節を使用し、関東風の上品な風味とは異なる、力強くコクのある味わい。
醤油とみりんをふんだんに使い、水分を飛ばしてから1週間熟成。濃厚かつ丸みのある味に仕上げています。
そば粉には茨城県で栽培される「常陸秋そば」を使用。
甘みが強く腰の強いこの品種が、松本蕎麦店の濃厚なつゆと絶妙にマッチ。「男性的な蕎麦」と店主が表現するその力強さが、混合節のつゆの個性を引き立てます。
地域色豊かなメニューの数々
松本蕎麦店は出雲そば店の中でもメニューが豊富。
ロバート・馬場さんがよく注文するという「山かけそば」(1,200円)は、一般的な長芋ではなく、「つくね芋」という丸い山芋を使用。
粘りが非常に強いこの芋は、最後まで芋の存在感を楽しむことができるとのこと。
松江、出雲、石見の薬味を味わえる「楽三割子そば」や、みそ味の釜揚げそば「みそかま」など、ユニークなメニューも用意されています。
土日祝日には十割そばも限定で提供。こちらは観光客に特に人気だそう。
松江で美味しいそばを食べるなら
230年の歴史が息づく松本蕎麦店。
伝統のつゆと風味豊かなそばを、ぜひ一度味わってみてください。

Soupful編集部
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Soupful編集部 - WebマガジンSoupful(スープフル)の企画・編集担当。
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